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タイトル | 弟の戦争 |
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著者 | ロバート・ウェストール/作 原田勝/訳 |
出版社 | 徳間書店 |
発行年月 | 1995年11月 |
請求記号 | J933/ウ |
この物語は、トムの目を通して、語られていきます。トムの弟のフィギスは、12歳で心の優しい子です。人の気持ちを読みとる不思議な力を持っています。 そんな弟が、ある時、奇妙な言葉をしゃべりだします。「自分はイラク軍の少年兵だ」と。そして、弟を中心に、物語が動き出します。弟の行動から、トムは、世の中で起こっているさまざまな問題にふれていきます。テレビを通してみる戦争から、テレビでは見えない部分の自分たちと同じように生活している普通の人々に思いを馳せます。そして、そんな普通の人々が戦争で犠牲になっていることを、弟の行動から知っていきます。また、私たちの身の回りにいる先生などの普通の人が、差別に苦しんでいること、そして、知らないうちに、自分が加害者になっていることに気づきます。読み終わったあなたも、知らないうちに成長できる1冊です。 (2025年5月記)
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