田辺新之助(号は松坡 1862~1944)は東京開成中学校校長在職中に
逗子開成・鎌倉女学院を設立し、一時は三校の校長を兼務する教育者でした。
一方、明治末より鎌倉に住み、高い精神文化の香りある風雅な町鎌倉をつくることに貢献し、
明治から昭和の漢詩壇を主導した優れた漢詩人でもありました。
30代前半の若い頃から鎌倉を訪れ、「鎌倉妙本寺」と題された詩を詠み、
晩年には妙本寺の名花海棠を詠い、その詩を刻んだ碑が妙本寺祖師堂前に建てられるなど、妙本寺とは格別な関係があります。
田辺新之助の生涯を漢詩人としての側面に光をあてて辿りながら、妙本寺との関わりについて考え、妙本寺を詠んだ詩を鑑賞する会を企画しました。
「漢詩はちょっと…」と躊躇なさらずに奮ってご参加ください。